ぜひ、皆さんも薬草を活用し、健やかに、そして美味しい生活を送ってみませんか?

丹波市山南町は、江戸時代から続く全国でも有数の薬草の産地です。しかし兵庫県の方でもその事実を知らない方が少なくありません。
兵庫医療大学薬活オウルズは、平成29年度から、兵庫県「大学等との連携による地方創生拠点形成支援事業」に採択され、薬草をもっと日常的に取り入れ、健康な生活を送っていただけるよう、薬草についての学びの場や楽しいイベント、美味しいイベントを企画し、さまざまな商品開発を進めています。 薬草をテーマに地域と地域、人と人が交流することで、丹波市山南町の当帰や、町のシンボル「橘」を広く周知し、薬草産地の活性化に繋がればと願っています。

 

当帰とは

山南町は、「当帰」の産地です。当帰は、昔から薬用として栽培される芳香性のあるせり科の多年草植物で、漢方では、その根が婦人病薬の主薬として配合されています。
根は、薬事法でその扱いが規制されていますが、葉にも芳香成分があり、その効果に今注目しています。大学では、葉を広く活用する活動をしています。

  • 当帰の葉を食す。
  • 当帰の葉で癒される。

さまざまな形で生活に取り入れることで、健やかに元気になりましょう。

薬草「当帰」でアンチエイジング!?

当帰の根は、古来より血の巡りを良くするなど、特に女性の体に良いとされる生薬の原料です。
当帰のいわれは、
妻が婦人病になって、「薬草・当帰」を飲んだところ、すっかり改善し元気になりました。そこで、去っていった夫に言った「夫よ、まさ(当)に我がもとに帰るべし」が当帰の語源と言われています。
当帰はその葉にも、根と同様にさまざまな栄養成分があり、昨今入浴剤、お茶はもとより、調味料をはじめ、パンやうどんの練り込み材料として活用が広がってきています。兵庫医療大学でも、トウキの葉の機能について研究、商品開発をしています。

 

当帰苗を育てよう

「当帰葉栽培プロジェクト」発足

目標 ・減少する当帰生産農家を増やしたい。
・足らない当帰葉を増産したい。

①トウキ生産部会と共同圃場で当帰栽培

大学と生産者が一緒に育てて、現状より少しでも当帰葉を増やす。生産部会に荒れ地を整備していただき、誕生した共同圃場 にて、当帰の苗付けから、草抜き、収穫までを体験。(11回)普段、農業に縁のない学生たちが雑草と日差しとアゲハの幼虫と大格闘。
でも、気持ちいい。自然の中の作業は大変だけど、大学では体験できない感動を得られました。ただ、自然は待ってくれません。夏、学生が行けないときは教員だけで収穫に出向きました。すると、地元のお知り合いの方が急きょお手伝いして下さるなど、嬉しいハプニングもありました。初年度、約20㎏(乾燥)の収穫ができました。

②丹波市立和田小学校と「最初の一歩、当帰葉栽培プロジェクト」

丹波市立和田小学校とのお付き合いも3年目となり、児童や先生方とも関係性が構築できて来ました。そこで、当帰を児童が家庭で育てて、葉を収穫する。そして、葉を生産部会が買い取るシステムの構築を提案し、協力いただくことができました。初年度は約60名の児童が参加。鉛筆サイズの苗を10本ずつ持ち帰りました。各自、水やりをして育ててくれました。初年度の収穫は、4.4㎏(乾燥)。遊具の資金になるのでしょうか!将来、児童から、またご家庭から生産者が生まれたらという期待も膨らみます。

新しい食材「当帰」苗のポット売りスタート

丹波市山南町は江戸時代から大和当帰を栽培する薬草産地として有名です。
このたび丹波市山南町とうき生産部会の協力を得て、大和当帰の苗ポット売りを開始しました。
当帰葉を食された方から、「ぽかぽかした」「温まる」などと感想が聞かれています。
根は薬事法などでその取扱いが規制されていますが、当帰の葉を育ててお料理などに活用しましょう。
 

当帰葉を食べよう

食材としての当帰の葉

ちょっとくせになるジャパニーズハーブとでも呼びたい新しい食材です。
葉はセロリに似た特有の香り。
はじめは、くせがあるけど、生で良し、ドライで良し、さっと湯がいても良し。
いろいろなお料理に利用できる女性の味方となる薬用植物です。
(香りに抵抗がある方もいらっしゃいます)
 

当帰葉商品開発

「漢方の里ならではの商品を作りたい」という目標は、当初から大学と薬草をテーマに商品を販売されていた薬草薬樹公園にありました。しかし、課題があります。

  • 「当帰」「当帰葉」が世間に知られていない。
  • 「当帰」の葉は食品に加工しても良いが効能はうたえない(非医)。

また、薬学部にとって食品や商品開発は専門分野ではありません。
学生が一生懸命に作ったお菓子や料理は、話題性もあり美味しいのですが、それだけでは、売れません。
そこで、開発した商品が売れるよう、プロジェクトでは以下の項目から取り掛かりました。

  1. ①当帰葉の知名度を上げる
  2. ②丹波だけでなく、消費地として「神戸」で周知拡大する
  3. ③地元企業の技術と大学のアイデアを融合させる
  4. ④販路を開拓し、売り方を考える
  5. ⑤当帰葉を知り、育て、食す人を増やす
  6. ⑥当帰葉商品の機能性評価した結果を「強み」にする
  7. ⑦有名なレストランや料理のプロに使用してもらう
⑦への挑戦は、まだこれからという段階です。しかし、3年間で少しずつ商品が増え、イベントの効果で「当帰」「当帰葉」の存在を覚えていただけるようになりました。
「当帰葉商品」が生産者や企業さんにとって、話題性だけでなく、新しい「特産品」として、未来に繋がる事業として発展することを目指しています。

とうき葉商品の買えるお店 (2020年1月現在)

いずれも、季節により販売していない商品がありますので、必ず、お問合せください。

開発商品一覧

商品名 内容 商品 製造会社
とうき葉塩 当帰葉パウダーと
塩の調味料
丹波市立薬草薬樹
公園内食品加工場
㈱ウエルネスサプライ
製造・販売
丹波市山南町和田338-1
TEL:0795-76-2121
とうき葉ふわり塩 上記の細粒バージョン
とうき葉あんぱん 大納言小豆入り、生地に当帰葉パウダー入り
とうき葉パウンドケーキ 生地に当帰葉パウダーを練り込んで焼き上げ
とうき葉うどん 当帰葉パウダー入り 丹波製麺所
製造:丹波市山南町谷川2088
TEL:0795-77-0064
新葉とうき葉茶 新葉だけ焙煎したお茶 株式会社クラモト
製造:丹波市山南町若林123
TEL:0795-76-0555
特撰とうき葉茶 焙煎したお茶
とうき葉せんべい 生地に当帰葉茶を練り込んで「とーきん」を刻印 いづみや製菓
店舗・製造:丹波市山南町和田190-2
TEL:0795-76-0153
当帰ポット苗 当帰を育ててみたいという要望に応えた商品 山南町薬草組合
トウキ生産部会

販路募集中!直接各製造先にお問合せください。
トウキ葉を使用した新商品の開発、新メニューの開発にご興味のある方は、
薬活オウルズまでご相談ください。

 

「漢方の里祭り」

和田地域では年間最大のお祭りで、市内外からも多くの来場者があります。兵庫医療大学は、プロジェクト発足の前年2016年から参加してきました。毎回、学生たちが考えた当帰葉のお料理が人気です。
2017年からは当帰葉開発商品の販売や、開発商品を使用したお料理も販売しました。4年間で参加した学生、延べ80人を超える当帰葉づくしのイベントです。
2019年はFM805の取材で大々的にプロジェクトが紹介されたり、丹波市の谷口市長にも来ていただき、賑わいました。

午後からは「さんなん和田漢方の里まつり」(薬草薬樹公園)。 これはふるさと和田振興会の最大の事業で今回で29回目になります。大きな目玉は「兵庫医療大学」と組んで、6次産業化に取り組まれていること。この日も大学から12名の教員・学生さんが来られ、当帰(トウキ)を活用したお茶、パウンドケーキ、うどんの新商品の普及、販売などを熱心に活動されていました。私もお土産に買い求めました。

(丹波市市長日誌より転載)
 

薬草を食べよう!イベント

当帰葉、当帰葉商品の周知のためのイベント出店

しあわせの村で毎年、定期的に開催してきたイベントも6回を数え、最初は、「とうき」って何?から始まった来場者との交流も、今では心待ちにして来られる方もできました。少しずつですが、神戸市民の方に「薬草・当帰」が定着してきています。また、「当帰を育ててみたい」という来場者の声が、商品化にも繋がりました。

イベント出店等のご要望は
薬活オウルズまでご相談ください。

 
 

生産者さん

新たな挑戦の始まり ~当帰葉を野菜として市場に出荷~

当帰葉の加工品を販売していると、「生の当帰葉を食べてみたい」というお客様の声が聞かれます。生の当帰葉を売れれば、加工品ももっと売れるかもしれないと思っていたところ「当帰葉は美味しい!珍しい!面白い!」と、野菜のプロに認められる出会いがありました。そこで「当帰葉を野菜として出荷してみよう」と2019年はチャレンジの年になりました。
8月、大阪から卸会社の方が丹波まで当帰畑を視察に来られ、10月に当帰葉を大阪の中央卸売り市場に初出荷することを目標に、「とにかく、挑戦してみよう」と試行錯誤が始まりました。初めてのこと尽くしで、新たな課題も見えてきました。でも、この経験を来年以降に繋げていけたらと、生産者の方々と未来について話できたことは大きな収穫です。

天ぷら、餃子、パスタ、チヂミ、炊き込みご飯、お鍋やサラダ、カレー、ハンバーグ…、これまでさまざまなお料理を試作して、イベントでも紹介してきました。
次は、プロの料理人の方にお料理の材料として使用してもらうのが夢です。まだまだ知名度はありませんが、可能性のある食材です。 プロの技術と感性で、当帰葉の魅力、新価値を発見してもらいたいと願っています。

薬草産地と大学との意見交換会

プロジェクトの活動がイベントや商品開発だけでなく、本当に地元の人たちの課題に向き合っているのかを知るためには意見交換会が必須です。最初の意見交換会は、プロジェクトが始まって2年目、2018年12月、ふるさと和田振興会地域づくりセンターで、自治会の皆さんやトウキ生産部会の方、薬草薬樹公園、行政の方たちなど、多くの人に集まっていただきました。
この意見交換会で「当帰葉の生産量が足りない」「生産者さんが増えない」など、直面する喫緊の問題を共有したことが、翌年の「当帰葉栽培プロジェクト」発足に繋がりました。生産者さんの顔が見える関係づくりが、さらにその先の当帰葉出荷へのチャレンジに発展しました。プロジェクトにとって、さまざまな立場の方が交流し、お互いの課題について解決への知恵を交換することが大切だと実感しました。

2019年12月、全体の意見交換会を前に、当帰生産者さんたちと共同圃場で農作業した学生たちも含めて反省会をしました。まだまだ課題はありますが、新しい生産者さんも加わり、何か始まりそうな未来を感じます。

トウキ生産部会に入会希望の方、トウキの生葉を購入したい業者さんは
薬活オウルズまでご連絡ください。
担当の方にお繋ぎいたします。