生体防御学分野では「免疫」と「がん」をキーワードに研究をすすめます。
現在「免疫細胞の動態制御機構」と「悪性中皮腫の増殖制御機構」に取り組んでいます。
平成20年4月からは教員スタッフも新たに参加。新展開をご期待ください!
以下にこれまでの研究の概略を示します。
研究課題: 免疫細胞の動態制御と標的認識の分子機構
生体防御の主役をになうリンパ球が標的を感知し、血管系やリンパ系を通じてその在処へ移動して識別する仕組みを分子レベルで理解すること。また、その理解に基づいて免疫応答の新しい制御技術を開発すること。
具体的には以下の課題に取り組んでいます。
(1)リンパ節高内皮細静脈(HEV)
とリンパ球の相互作用の分子機構
(2)リンパ球の運動制御の分子機構
(3)(1)と(2)の応用・発展として、がん転移のメカニズムとその制御
参考:免疫学
Q&A
「免疫細胞はどのようにうごきまわるのか?」(免疫学会ホームページ掲載記事はこちら)
研究方法の特徴:
私たちはこれまでに、3’末端特異的 cDNA
ライブラリを用いた遺伝子発現プロフィル解析を通じて、高内皮細胞やリンパ球に特異的に発現する数多くの遺伝子を3’末端配列として独自に見出しています。現在は、このようにして得られた部分配列をもとに、高内皮細胞やリンパ球に特異的に検出された遺伝子の構造を決定し、免疫学や細胞生物学の方法を組み合わせて個々の分子の機能的な解析を進めています。
私たち自身が生み出した
HEV
やリンパ球に発現する遺伝子群の部分配列に関する知見は、ヒトやマウスのゲノム解析の進展に伴い、個々の遺伝子の全構造と対応づけることも可能になりつつあります。その意味で「ポストゲノム」の時代といわれる現在に即した研究方法のひとつであるということができます。